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キングコング対ゴジラ画質比較 その1

まあ、比較するまでもないですが(^^;)
天井映画館(プロジェクターを天井に向けて映写100インチくらい)で、見てみたので比較してみました。

20180429_185530

左下。日本映画専門チャンネルで放映した、新発見の失われたカットされたフィルム26分分のネガフィルムを加えて、リマスタリングし、4Kアップコンバートした作品(BS放映用には2Kダウンコンバート)したもの。
隣、初期に市販されたDVD(昔はこの形でも売られていました。解説が濃い、未発表の写真も多い)。
上左、デアゴスティーニ版東宝特撮映画DVDコレクション、右ゴジラ全映画DVDコレクターズボックス版。
になります。

比較並び順は、上記写真の上下が逆になったものです。
まあ、一目瞭然なので、比較するまでもないのですが、4K版(Blu-ray)を除いて同じマスターからということもわかりましたので、それも含めて紹介します。

放映当時の事情を書くと。再放映の時には、同じ作品を放映しないという取り決めがあったらしく、また今のように作品を大切にするという概念も少なく、一度放映した作品は、一度限り。
現在の様にビデオやDVD、Blu-ray、BS/CSなどの放送技術などの進化が予測されていないことなどから、マスターフィルムから編集してしまって、再放映(東宝で言うところの、「東宝チャンピオン祭り」用に縮小版を作って放映してしまうと言うことが日常茶飯事に行われていました。
また、当時はライブフィルム(一度作品として放映した物のうちの一部を他の作品へ)の流用なども普通に行われていました。円谷英二さんもその辺はおおらかというか大胆というか、わさわさいろんなシーンを多くの作品に流用しています。

まず、CDサイズケース、発売年はたぶん2001年。これが基本となって、今のDVDまで延々使われています。
これ以前は、LD(Pioneerのレーザーディスク)などで、16mmフィルムなど劣化や色違いのものを編集して完全版キングコング対ゴジラとして販売していた時期もありました。

それが、東宝でDVDを発売するにあたり、2001年前の技術でできるリマスタリングを行って発売した物です。

Kg000

こちらの絵は、一番上の写真の販売元の違いによるオープニング時の映像。
左がデアゴスティーニ、右は講談社が東宝とタイアップして、ゴジラ全映画DVDコレクターズボックス版を作って販売。もう少しで終了。している物。
従って、最近の東宝のBlu-rayやDVDのオープニングと同じロゴが使われています。

ここからが比較です。
撮影条件(^^;)
撮影条件を同じにするために、以下のように行っています。
プロジェクターで天井に投影した物をiPhone6sのオートで手持ち撮影。従って曲がっていたり、シーンの秒コマがずれたりしているのはご容赦下さい。
本当はパソコンで流して、キャプチャした方がよいと思いますがそうなると余計問題が出そうで(^^;)。

掲載順は、
1枚目左、4K2Kダウンコンバート版   右、東宝2001版DVDリマスター版
2枚目左、デアゴスティーニ版      右、講談社ゴジラ全映画DVDコレクターズボックス版。
となります。
まあ、DVDは基本同じマスターから作られていると思います。
それは後述。

また、1枚4000ピクセル相当の元画像を2枚並べてキャプシャした上に1280ピクセルにリサイズしているので、元画像では鮮明に見えているものも、リサイズ圧縮により、同じじゃん的な感じになっているかも知れません(^^;)

四の五の言わずに出します。

Kg001
Kg001_1

ゴジラが復活した時の新聞記事。

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参考までに、こちらが日本映画専門チャンネルの4K2K版(但し、1280ピクセルにリサイズ圧縮)
かなり鮮明に見えていると思います。

Kg002
Kg002_1

もう一丁新聞記事。

Kg005
Kg005_1

ファロ島に巨大なる魔神を求めに来たTTVカメラクルー(とは言え2名)に襲いかかる大ダコ。
もうね、4Kの画像の鮮明さを見たら鳥肌ものです。
しかも、手前で戦っている原住民がちゃんと映っています。
DVDは全体的に暗いし、濃いめの映像になっています。

三浦半島に、ミニチュアの小屋と岩場を作って夜間用のフィルタを使って生きた蛸を使って撮っただけあって、蛸がリアルです。

Kg006
Kg006_1

大ダコの襲撃に対し、反応した巨大なる魔神。
ここでも、必死で逃げる原住民がちゃんと映っていること。DVDではシルエットになっていて良くわからないです。

ここで不思議なのが、なんで高島忠夫は、「キングコングだ!」と名前がわかったんでしょうか(^^;
小さい頃からの疑問。
前に書いた、フランケンシュタイン対地底怪獣もオーエン博士が「バラゴンが迫ってくる!」というのと同じ。

Kg009
Kg009_1

キングコング生け捕りのニュース。

Kg010
Kg010_1

どうやってこのシーンを撮影したのか(゚゚ )☆\ぽか

Kg011
Kg011_1

キングコングを筏で運ぶシーン。
どうやって筏を組んだのか、どうやって乗せたのかという突っ込みはなしでヾ(^ )コレコレ
それにしても、4Kになって始めてわかった、貨物船に人がちゃんと配置されているというのがスゴイ。
DVDでは良くわかりません。

Kg013
Kg013_1

ゴジラの影響で、貨物船が遭難したという記事。
高島忠夫の妹、ふみ子(浜美枝)の彼氏藤田一雄(佐原健二)が乗っていたという船。

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個別の4K2K写真。
佐原健二は28歳の想定。船長は45歳。
と記事がちゃんと書かかれているのがわかります。

Kg014
Kg014_1

疎開しようとしている親子。
子役は、赤影に出てくる、だいじょうぶと鼻に手を当ててポーズをとる青影くん。
まあこれだと、4K2KでもDVDでも変わらないけど、お母さんの絣の着物の柄がこまかい。

Kg015
Kg015_1

一雄(佐原健二)が遭難したらしいということで、函館に特急つがるで向かうふみ子(浜美枝)。
DVDは背面のスクリーンプロセルの色に引っ張られて、青っぽくなっている。
設定は夜なので、4K2Kの方の色合いが本当。
そう言えば、当時の女性って出かけるときに帽子被ってたな(^^;)

Kg016
Kg016_1

もう完全に4K2Kの方の勝利。木々の細かな表示、渓流の水の感じ。東北本線の電柱などなど。

Kg017
Kg017_1

もう少しで日本に着くというところで、暴れ出したキングコング。
写真ではわかりにくいですが、ちゃんと高島忠夫と藤木悠、有島一郎がいるのがわかっちゃった。

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こちらもリサイズしているのでわかりにくいですが、中央に傘をさしている有島一郎。その左に黄色いアロハシャツを着ている高島忠夫、有島一郎の右に赤いアロハシャツを着ている藤木悠がいます。

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こちらね。

Kg019
Kg019_1

船を守るための筏を爆破した瞬間。
DVDでは雰囲気はわかりますが、4K2Kではすごくはっきり一人一人がわかります。

Kg020
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爆破した後に出てくるキングコング。
DVDではぼんやりしているコングが、4K2Kでは凄くはっきりしているのがわかります。

ぢつは、この作品、リアルタイムで見まして(幼児期)、このシーンがめっちゃ怖かった思いがあります。

Kg021
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爆破したはずのキングコングが怪我もせず元気に海中から出て来たのを警戒する船員や高島忠夫、藤木悠に対し、凄く喜びをあらわにする宣伝部長の多胡(有島一郎)の喜びようが最高。
当時、有島一郎は、東宝のコメディ映画の常連として、社長シリーズや若大将シリーズの父親役として人気があったため、今までのゴジラや怪獣、特撮映画の悲惨さなどの映画から、日本で人気だったプロレスと、コメディ映画とゴジラ映画として、エンタテインメント製を持ったゴジラ映画シリーズ未踏の1160万人以上を動員したと言われている作品です。

続きます。


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