Cross of Iron 残念な邦題は戦争のはらわた Blu-ray
ワイルド・バンチ、ゲッタウェイ、コンボイなどで、撃たれた瞬間に倒れる人々を、スーパースローモーションで映す彼の美学というか、悲惨さなどで一躍有名になったサム・ペキンパー監督の名作。
主には西部劇を中心とした作品が多いのですが。
初めて劇場で見たときオープニングで、いきなりぶったまげたのが「幼いハンス」童謡は日本でも有名な・・・・
そこからペキンパーのどろどろした血なまぐさい映画が始まるとは誰も想像できないでしょう。
敗戦の色が濃いドイツ軍のロシア戦線のお話です。
主人公のシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)これがまた渋いんだわ。
プロイセンの貴族シュトランスキー(マクシミリアン・シェル)
彼は、遠すぎた橋ではめっちゃ良い役をやっていたんですけどね。
この映画では道化役です。
貴族で上官なのに、貴族として立場が上になっている割に、何もできない。更に身内に自慢したいために鉄十字勲章(Cross of Iron)を欲しがるだけの男。
しかも、シュタイナーをなんども裏切り窮地に立たせる。
何故か、ブラント大佐:ジェームズ・メイソンとキーゼル大尉:デヴィッド・ワーナーには、シュタイナーを気に入っている。
まあ愛想は悪いけど現場たたき上げの部下だからねぇ。
撤退すると言う命令をシュトランスキーに、シュタイナー伍長にも伝えるようにと何度も言いながら、連絡しないでという失礼なヤツ。
その割に、シュタイナーに我が軍が優位に立った事案を証明して鉄十字勲章の申請にサインをしてくれという浅ましいヤツ。
何故かドイツ軍は戦車もなく、T-34だけが暴れまくるという。
それに、敵戦闘機は米軍たぶんコルセアらしきものが爆弾を雨あられのように降らしている。
という不思議な映画。
ちなみに、Facebookの知り合いの所にこの写真をアップしたら、その友人(たぶんアメリカ軍OBだと思う)人がコメント(英語だけど)くれて、この写真でCross of Ironは良い映画だ。とてもリアルな描写をしている。
と言ってきて、この続編的な映画にスターリングラードがあるので、これもかなりリアルな描写で実践に即した映画なので見た方が良いと勧められました。アメリカの戦争映画のようにカッコイイばかりではない作品だと。(知ってる範囲では、ドイツが作った映画で作風はCross of Iron に似てロシア戦線の話なのよね。
あまり暗すぎて、日本ではヒットしなくてレンタルにもないという。
あと、沖縄の米軍キャンプで見た日本映画の野火(1959年版の方ね)は素晴らしかった。
これ見たことなければ、一度見た方が良いとも。
済みません、スターリングラードも野火も作品はあったことは知ってましたが、見たことないです。
今度どちらも見てみます。
T-34が強いんだわ。
まあそもそも歩兵しかいないので蹴散らすのは簡単だけどね。
という。
未見の方は、戦争の悲惨さ、無情さが上手く描かれている作品なので、一度見ることをオススメします。
それにしても、戦争のはらわたってちとタイトルで残念な映画。
もう少しマシなタイトル、見出しみて見に行きたいって思わせなければ。
でもまあ、描写がめっちゃリアルなのでちと残酷なシーンはあります。
特にBlu-rayなので隅々リアルなので。
爆発した瞬間に身体が半分になりそうな人とか。兵員輸送車の移動時に死んでいる兵士を踏んで走って行くとか(T-T)
それでも、カッコだけで威張り散らす上官と、現場たたき上げの部下で、みんな信頼して付いていく的な。
ビジネスモデルでは無いけど、人を掌握して適材適所で上手く使うというのも参考になったりします。
Blu-rayとDVDの差はあまりありません。
残念ながら、本編のみでメイキングとか予告編、監督インタビューとかはありません。
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