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インク瓶のお話

最近、万年筆が普及していますが、それに併せてというかそれ以上にご当地インク(基本的にはセーラーが多いですが)が流行っています。

ペン(万年筆)の数より、インクの数が多かったり(笑)

ところで、最近はまりはじめた人にはなかなか知られていないと思いますのでここで少し補足を。

20160304_164305

各社インク瓶は工夫されて売られているのですが、あまり知られていないのがインクが減った時の吸入の仕方です。

セーラーの平たい瓶は昔はなかったインクリザーバーという樹脂がいられるようになりました。
これはPILOTの70mlの丸い瓶にも搭載されています。
どちらも一度瓶を逆さまにして戻すことで一回吸入する分のインクを入れるようにするためのものです。

20160304_164255

先に見せたウオーターマンのインクは、インクが減ってきたら、このようにして斜めにすることでインクを吸い上げることができます。

インクが見えずにわかりにくいのでもう一度(笑)

20160304_164234

裏にしました(゚゚ )☆\ぽか
このくらい少なくなるとさすがにペンに装着したコンバーターでは吸えません。

20160304_164245

そこで、このように斜めにするとインクを吸い上げることができるようになります。
この状態でペン付きのコンバーターで吸えなくなるったら、今度はコンバーターをペンから外して直接インクを吸うことができます。
でも瓶が深いので吸いにくい場合は、100円ショップなどで売っている、オーデコロン用の注射器(スポイト)を使う事で、インクを最後まで吸うことができます。

ここで、気をつけていただきたいのは、古いインクが少し残っていてインクを吸いにくからと言って、新しく買ってきたインクにつぎ足せばいいやと思っている方がいると思いますが、古いインクはどんなものが混ざっているか解らないので、それだけは絶対やめてください。
使いかけのインクには、ほこりや空気中の黴(かび)などが混ざっている可能性が高く、インクを腐らせる粘菌なども混入する可能性があります。
なので、継ぎ足しせずに先に書いたインク用注射器などで吸い上げるようにしてください。


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コメント

初めまして巳摩と申します。私も万年筆を使いまして3年位なのですが同じウォーターマンのビンを使用しております。
今は、プラチナの14Kスタンダードと顔料ブラックインクを主体にメモ書きなどに使用しています。このビンは傾けるにも小さく、使い切るにはどうしようかと思案していましたがこの記事でスポイトにて吸い出して使う方法があることを知り目から鱗でした。
最近この14Kスタンダードは吸入直後はどうもキャップ内にインクがこぼれていることがあり、ふと手を見ると黒くなっていることがあります。インクが大分少なくなってくるとインク漏れの様なことはないので使い続けています。
スリップシール機巧がある#3776に移行しようかちょっと迷っているところです。ちなみにスリップシール機巧がある使い切りのプレピーはインク漏れがなく、インクも常に問題無く書けるため気に入っております。
この先も様々な文具のレビュー楽しみにしています。

巳摩さん
コメントありがとうございます。
顔料インクは、使っていないとペンとペン芯の中のインクを固着
させてしまうと次に使う時に、詰まってしまい大変な目に遭います
ので、乾燥させずに使うようにしてください。
あと、顔料インクを使う万年筆は、そのインク専用の万年筆に
してもらえると安心です。

キャップ内にインク漏れは、インクを吸った時にペン芯内に
インクが大量に残っているというか多めに吸い込まれているので
コンバーターで吸い込んだ後、2~3滴戻して、その後ペン芯に
ある余分なインクをコンバーター内に吸い込みます。
その後、念のためティッシュ等で余ったインクを拭き取れば漏れ
て手が汚れることがなくなります。
時々、綿棒に少し水を吸わせて、キャップ内の汚れを拭き取る
と良いです。

低価格ですが、プレピーは優れたものです。

インクですが、1回全体を清掃後、お話の通りにしましたら汚れとは
無縁になりました。(o^-^o)
アドバイスありがとうございます。
万年筆は書き味を1回知ってしまうと、手軽で高性能なサインペンやボールペンがあるのに何故か使ってしまう不思議なところがあり手放せません。
後述のブロッターですが、当方も使っています。現在安価に手に入るものはプラスチック製のものですが、木製の昔のブロッターも使ってみたいものです。

巳摩さん
上手く行ったようで、良かったですね。
但し、持ち運び時、或いは鞄の中の振動で多少インクが
漏れる可能性もありますので、書き始めに確認してください。
そうすることで、手を汚すことも減ると思います。

ご承知のように、万年筆は気持ちよく書ける筆記具ですし
ボールペンに比べると、ペン先が摩耗してイリジウムポイント
が無くならない限り使えますので、孫子の代まで伝える事
が可能ですので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。
樹脂のは小さめの文具店でも入手できるライオンか何か
のものですね。私も最初それを使っていましたが、某店が
やめるときに、たまたま今の黒い木のブロッターを発見し
4割引で購入しました(^^;
お高いものでなくても、木の品があるものがあると思いま
すので、お探し下さい。

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