オリンパスペンの開け方
銀塩フィルムカメラがデジタルカメラに移行してから、5~6年ほど経ったでしょうか?
逆に、趣味のカメラとして大昔のカメラが見直されてきているように思います。
親や祖父が使って、眠ったままの昔のカメラを使ってみたいと言う方もいらっしゃいますね。
今回紹介しているオリンパスペンは大衆向けのベストセラーカメラとして、どこの家庭にもありました。
デジタルカメラに慣れてしまって、すっかりフィルムカメラの使い方を忘れている方もいらっしゃいますので、簡単に紹介します。
上がペンEES、下がペンF
ペンFの方がすっきりしていますね。
両方共に存在するボタンは、写真を撮りおわった後にフィルムを巻き戻しするためのボタンです。
これを押さないと、フィルムを巻き戻しできません。
オリンパスペンEES(含むEE)の開け方
このカメラは、昭和30年代のカメラですが、後で説明するペンFとは開け方が異なります。
まず、ネジを立てて、半回転ほど回します。
これで、蓋のロックが外れます。
スライドさせて引き下げます。
ある程度下げると、急にテンションがかからなくなる場所があるので、簡単にパカッと外れます。
注:写真はデジカメで撮影しながら外しています。本来は片方の手でカメラ本体を支えながら、もう片方の手で蓋を外します。注意してください。
このように、二つに分かれます。
1960年代までの古いカメラは、このように二つに分割してフィルムを出し入れするものがあります。
この時代でも、後述する蓋をワンタッチで開けるカメラもあります。
フィルムの入れ方
解説するまでもないと思いますが(^^;
1990年代の電子式銀塩フィルムカメラの多くは、フィルムを入れて、印のある線にフィルムを合わせ蓋をすると、モーターが勝手にフィルムを送ってくれたので、最近ではフィルムを送る経験がない方も多いかも知れません。(汗)
本体の左側(写真で言うと、上側)のくぼみにパトローネ(フィルムが入っているブリキのケース)を入れます。
フィルムを手で少し引き出し、中央部分にある上下の銀に沿ってフィルムが送られるようにします。
その先にはフィルムを正常に巻くための突起があります。
ここにフィルムの上下にある穴が上手くはまるようにします。
右側(写真下側)の棒に隙間が空いていますが、この部分にフィルムの先端を差し込み、フィルム送りのダイヤルを回します。
このカメラの場合はフィルムが逆回りに(下側から、フィルム感光面に向けて)回ります。
メーカーによっては、順送りに回るものもありますので、フィルム送りを空回ししてみてフィルムを入れましょう。
フィルムがしっかりと棒に回ることを確認したら、蓋を閉めます。
その時、フィルムがだぶついて本体と蓋の間に絡まないように、写真上側の右にあるダイヤルで巻き戻しをして、フィルムを本体に密着するようにします。
あと、撮影枚数を増やそうとして、短い巻きで蓋をしてしまうと、フィルムがちゃんと巻けないまま、撮影することになりますので、しっかりとフィルムが送られることを確認して蓋をしましょう。
(-˝-)うーん、実際やると簡単なんだが、字にすると難しいな(^^;
オリンパスペンFの開け方
ペンEESとペンFですが、わずか数年の差ですが、こちらはずいぶん簡単な開け方になりました。
フィルム巻き戻しダイヤルを上に引き上げます。
すると、簡単に蓋が開きます。
ここで注意が必要なのは、フィルムが入ったまま安易に蓋を開けると、光が入ってしまい、感光されたフィルムが全部ぱぁになってしまいますので、フィルムが空の時、フィルムを巻き戻ししたとき意外は開けないようにしましょう(^^;
ま、たまには懐かしいカメラを持って散歩するのも楽しいですね。
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これだけ「丁重な説明」が出来るのが羨ましい~!(笑)
私は、説明が下手なのでアッサリしますが、初めて見る方には丁重・丁寧が親切ですね~!
これで、オリペンの各中古相場が上がりました・・・(^◇^)
(昨日は有る場所で、8Kから5Kになってましたよ、ぺんEE2)
投稿: ライカ市とし | 2008年8月 1日 (金) 09時06分
ライカ市としさん
私の所には意外と検索で調べ物系で来る方が多いのと、
質問などがたまーにありますから(^^;
そもそも、昔のカメラって、おじいちゃんがもっていてもらった
けど、使い方が~とか。
昔使っていたとしても、けっこう忘れてしまう事があります
ので(^^;
5Kは安い。
みんな買うんだ~(゚゚ )☆\ぽか
投稿: ZEAK | 2008年8月 1日 (金) 09時33分
懐かしいですねぇうちの親父が使っていたマミヤのカメラを探してみようかな。
投稿: どーむ | 2008年8月 1日 (金) 23時54分
どーむさん
こちらにコメントをいただく方では、だいたい親が持っていた
か、自分が使っていた世代ですね(^^;
あ、祖父母という方もいますね。
ライカでなくても、国産のクラシックカメラでもメカニカル系
カメラでしたら、まだ動きますので探してみましょう。
投稿: ZEAK | 2008年8月 2日 (土) 06時33分
詳しい解説ありがとうございます。
ねじを回してパチンと止めたときの感触を思い出しました。(笑)
当時、天体写真をやっていたので、パトローネをばらして中身を出して、自分で現像していたこともパチンの感触とともに思い出されました。(笑)
暗室なんて家に無かったので、コタツの中にもぐりこんで作業していました。(^^;)
投稿: 招き猫 | 2008年8月 2日 (土) 22時28分
招き猫さん
感触や匂いなどの記憶ってありますね。
そこから、当時の様子がどばーっと出てきて。
中学の時に、写真部ではなかったけど、仲間に頼んで
手作りの箱とゆーか、黒い布で作ってある暗箱を借りて
フィルムの出し入れをさせてもらったのを思い出します。
しかし、あの現像液のかほりには参った(^^;
投稿: ZEAK | 2008年8月 3日 (日) 06時34分