ハーフサイズの一眼レフカメラ ORYMPUS PEN F(オリンパスペンF)
世界でも珍しい、ハーフサイズの一眼レフカメラです。
私が知る限り唯一でしょうか?
(ペンタックスの110フィルムを使ったオート110は除きます)
オリンパスペンが大衆向けなら、こちらはプロのサブカメラとして愛用されたマシンです。
ペンEESの翌年、昭和38年(1963年)に発売されたとあります。
もう、オヤヂですね(^^;
正面から見たとこ。
ペンEESがレンズはカメラの中央に配置されていましたが、こちらのペンFは正面から見て、レンズが若干右側にシフトしています。
レンズの左にあるのは、シャッタースピードボタンです。
シャッタースピードはB(バルブ)~1:500まであります。
ペンEESと同様、軍艦部はあっさりしています。
一眼レフと言っても、ハーフサイズになっているため、いわゆる一眼レフカメラに見られるとんがり屋根のペンタプリズム部は縦にはないため、すっきりとしています。
メーカーによると、ポロプリズムファインダーとゆーらしいです。
フィルムカウンターとシャッターのみです。
レンズ絞りは、レンズ部に直接組み込まれています。
レンズの先端にあるのが絞り。
レンズは、38mmのf1:1.8。
けっこう明るめのレンズです。ま、たぶん普及型だとは思いますが(^^;
このカメラが出た頃は幼稚園すら行ってませんでしたし(汗)
ネットで調べると20本近くの交換レンズがあったとありますので、もうプロでも十分使える?位のサブカメラだったのでしょう。
シャッターボタンは当時としては珍しい。とゆーか、この形状のボタンはほかにあまり見たことがない(^^;
四角です。
普通は、カメラにニョキっと円柱形のシャッターボタン(レリーズボタン)が出ているか、最近のカメラでは皿みたいな薄っぺらいものですが。(^^;
ちなみに、フィルム送りはペンEESがダイヤル式だったのに対し、Fではレバー式になっています。
しかし、レバーは2回送らなければフィルムチャージができない仕様です。
この辺は詳しい方に聞いてくださいヾ(^ )コレコレ
シャッター幕は、なんとチタン製だそうです。(メーカー説明)
こんな昔からチタンは普通に使われていたのですね。
こちらが、ミラー部分。普通の一眼レフカメラの半分のミラーで、しかも横向き。
横方向には、ファインダーまで絵を送るポロプリズム?が入っています。
ファインダーを覗いた感じ(^^;
ちょっとピンぼけですが、ハーフサイズなので、画像が縦になっていますね。
小さいファインダーですが、ピント合わせはとてもしやすいです。
しかし、残念ながら今のカメラのように視度補正装置などは付いていませんので、目の悪い方はめがねかコンタクトで補正が必要ですね。
私とそれほど年代が変わらないメカカメラですが、ちゃんと写るのが良いですね。
それに比べて、昨今のデジカメは・・・何年くらい持つのだろ(^^;
« 趣味の文具箱11 | トップページ | ペルナンブコ不調 »
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 進化する4K2000万画素アクションカメラ(VANBAR)その3 作例編(2019.06.09)
- 進化する4K2000万画素アクションカメラ(VANBAR)その2 設定編(2019.06.07)
- 進化する4K2000万画素アクションカメラ(VANBAR)その1開封編(2019.06.06)
- タッチパネル機能を持ったアクションカメラVANBAR その4写真編 #アクションカメラ(2019.03.17)
- タッチパネル機能を持ったアクションカメラVANBAR その3動画編 #アクションカメラ(2019.03.16)
エイ文庫で、このカメラのことを読んで以来、興味しんしんです。オリンパスのHPでもペン誕生秘話が連続で掲載されていて、面白かったです。
日本のメーカーが多様化戦略をとるようになったのは、いつ頃からでしょうか。まあ、好きなものを大切に長く使いたいと思います。そのいみで万年筆を手にすると、そういう気分になります。
投稿: やまかん | 2008年7月30日 (水) 09時26分
やまかんさん
ちょうど高度成長期に出たマシンですから、デザインや勢いが
ありますね。(当社比(爆))
モバイルPC(HP200LX)全盛だった頃、知り合ったネット仲間
の多くがモバイルマシン衰退と共に、クラッシックカメラに流れ
ました。私は文具の方に(^^;
結局、みんな小物いじりや小物使いが楽しいのですね。
多様化戦略の下地は1970年代から徐々にありましたね。
加速しているのが問題ですが。
日本もこのような耐久消費財が作れるメーカーですが、経済
の流れには逆らえない哀しい時代になりました。
投稿: ZEAK | 2008年7月30日 (水) 09時41分
このカメラもとても良いですね、ライカ使いの「サブカメラ」に成り得る様に設計した と聞いてます。
ちゃんとメンテをすればいつまでも動きますから、後は交換レンズを探すも良し、アダプターでニコン35mm用レンズを使うのも良しですね~!
私のは、FTの方ですが持ってます、アダプターもね!(笑)
大事にしましょう~!!
投稿: ライカ市とし | 2008年7月30日 (水) 10時06分
ライカ市としさん
ちょっと前に比べると、中古市場もなかなか厳しい状態に
置かれていますね。
銀塩フィルムカメラは、ほぼ趣味の世界になっているようで。
問題はタマ数とゆーか、中古屋さんが激減したことでしょうか?
ニコンマウントの交換アダプターがあるのですか。
ニコンレンズは何個か持っていますので
それは欲しいかも(^^;
投稿: ZEAK | 2008年7月30日 (水) 10時24分
これは良いカメラですね。
カメラはあまり詳しくはありませんが、このスタイルはホレボレしますね。
ハーフサイズのカメラは持っていましたが、一眼ではありませんでした。(2倍撮れるから嬉しかった...。)
こういうカメラで撮ると、味のある写真になるから不思議なものです。
このような名機ではありませんでしたが、私が生まれた時に父が購入したカメラで、今度は私の子供を撮るつもりでしたが、引越しの時の手違いで散逸してしまいました。非常に悲しい想い出です。
そういえば、引越しでは我が家ではカメラがいつも災難を....
投稿: Hagy | 2008年7月30日 (水) 12時07分
ひぇ~~!!ハーフの一眼ですか? はじめて見ました。
このコンパクトな中にミラーやプリズムが組み込まれているのですねぇ。。。ある意味、ライカより凄いかも!
イヤー、いいもの見せてもらいました。(笑)
投稿: 招き猫 | 2008年7月30日 (水) 12時47分
Hagyさん
置いておくだけでも絵になります(゚゚ )☆\ぽか
けっこう、ハーフサイズ好きだったりします<σ(^^;
ただし、写りとゆーか、キレはフルサイズには
絶対かないませんね。
きっと、荷物のどこかに紛れ込んでいる可能性が
あると思いますので、捜してみましょう。
投稿: ZEAK | 2008年7月30日 (水) 13時09分
招き猫さん
ハーフサイズの一眼レフはすごいでしょ(^^;
持った質感もちょうど良い感じです。
こういうものが作れるので、肥大化傾向にあった
一眼レフ業界に、伝説のOM-1が作れたのでしょうね。
投稿: ZEAK | 2008年7月30日 (水) 13時10分
OM-1も懐かしいですね。
当時、初めて自分用のカメラを買って貰うことになって、OM-1とニコンのFTNを比べてました。
結局、ニコンにしましたが、、、OM-1の小ささは群を抜いていました。
並べてみたとき、OM-1は、ちょっと安っぽかったんですよ。。。
生意気な小学生でした。。。(^^;)
投稿: 招き猫 | 2008年7月30日 (水) 21時36分
招き猫さん
中学だったかOM-1を買ってもらいました。
残念ながら、ストロボや交換レンズはありませんでしたが。
でもすぐに売って別のにして、手元には残ってません(^^;
その後、CANON AE-1<Nikon<EM<NikonF301<
NikonF3かな。
節操ないです。てゆーか、カメラの場合、下取りが良いので
結局残っていないし。
投稿: ZEAK | 2008年7月30日 (水) 22時13分