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CUSTOM 823 プランジャー機構

カスタム823は、普通の万年筆の吸入方式とは異なり、プランジャー機構と呼ばれる方式を使っています。
普通は、カートリッジやコンバーター、あるいはピストン吸入式というのが現在の一般的な方式です。
一部復刻版や高価なものには昔ながらの多様な吸入方式がありますが。

プランジャー(パイロットではプランジャと表記)機構とはどういうものかと言うと、トイレや排水溝が詰まった時に使う棒付きの吸盤みたいなものがありますね。
あれと同じ原理で、インクの胴軸を真空にしてインクを吸引するという機構を使っています。

Cimg6166

胴軸の中に棒が入っています。
尻軸を回すことによってこの棒を引っ張ることができます。

Cimg6167

吸入棒を閉めた所。
この写真のシールが貼ってあるところのすぐ右部分に段差があるのがわかりますでしょうか。
この部分が、カスタム823のプランジャー機構のキモです。

Cimg6157

キャップに注意書きのシールが貼ってありますが、上の写真2の部分が栓になっていて、インクが不用意に漏れないように、インク止めの機能も担っています。
尻軸を回さなければ、ペン芯にあるインクのみでA4用紙1枚程度は書けるのですが、フローも若干悪くなるので、指摘されているように、閉めてある栓を開けてから書くという、儀式的な楽しみもあります。(笑)

長くなったので・・・
次回は吸入の様子を紹介したいと思います。


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万年筆」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。ZEAKさんのは、キャップに注意書きシールが、
貼っていたのですねぇ~僕が、購入した時は、注意書きシール
は貼ってなかったので、インキ吸入してろくに説明書も読まずに
書いていましたら、しばらくは書けていましたが、だんだんインキ
が出ない!?「買ったばかりなのに、もう壊れてるのかぁ!?」

と思い購入したお店に電話しようと思いましたが、とりあえず
説明書に目を通すと、筆記時には尾栓を2mmほど、ゆるめる
事を知りました。(恥)インキの入れ方は、お店で店員さんが
コップに入った水で、実践してくれましたので、吸入の方は
分かっていたのですが、尾栓を閉めてるとインキ・ストッパーに
なっているのですね(笑)

にゃっ太さん
普通気づきませんよね。(^^;
まあ、プランジャーは独自の機構ですから余計わかりにくいですね。
お店の方も、吸入方式を説明されるのでしたら、そこまで説明して欲しいですね(笑)

ZEAKさん!勉強になりまっす!(笑)
お店の人として注意すべき点ですね!
とても大切な事と思いました!
うちでも、パイロットさんにこの商品を頼んでいますが
入ってくるかは未定です( --;)
次の記事楽しみにしています^0^!(゚゚ )☆\ぽか

ブングさん
そうですね(゚゚ )☆\ぽか
購入される方へのアドバイスとしては、知っておきたい事です
ね。
特に、このプランジャー機構は一般的な万年筆とは違う吸入
方式で、現行の国産品ではこれだけだと思いますので、おも
しろさもありますが、買って使い方がわからないとなると困り
ますので、入荷したら一度パイロットの方にレクチャーを受ける
と良いかもです。
別に難しいものではありません。吸入のしかたがチョット違う
だけですが(笑)

そんな吸入の仕方があるのですね。勉強になります。
しかし、2ミリなんて、微妙じゃないですか??

ぐっちーずさん
ま、アバウト2mmとゆーことで。
要は、真ん中の写真にあるように、首軸からペン芯にインクが
降りていくように、栓を開けてあげる必要があるのですね。
ですから、だいたい3回転くらい回すとほぼ2mm位開いたと
いう感じになります。
水道の蛇口を回すような感じでしょうか?
最初はちゃんと閉まっているのですが、開けると抵抗がなく
なるみたいな感じです。

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