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入門者向け万年筆インクの選び方

万年筆を買ったら、色々と試したくなるのがインクです。
ボールペンやシャープペンシル(メカニカルペンシル)だと、バリエーションと言っても、ほぼ同じ形状で、色違いか濃さの違いしか選択肢がありません。
万年筆を使う楽しみの1つに、カラーバリエーションの多さがあります。

※基本的に、万年筆メーカーは、メーカーのインクを使う事を前提にしていますので、他社のインクを入れる場合において、不具合が発生した時にメーカー保証が受けられなくなる可能性もありますので、自己責任でお願いします。

手持ちのインクを並べてみました(^^;

Cimg6678

小さくてわかりにくいですね(汗)
出していないものもありますが、インク瓶にもメーカーそれぞれのコンセプトや個性があって楽しめます。
手持ちのインクを全部出したらたぶん並べきれないのでヾ(^ )コレコレ
各種1コずつ出してみました。
1つのメーカーで最低2~3種類、多いメーカーでは数十種類の色のインクをラインナップしています。

国産インク

Cimg6679

右 パイロット
普通の文具店で万年筆用のインク瓶というと、だいたい右端にあるパイロットのインクがどこでも手に入るインクです。
30ml定価420円
左にあるのは、同パイロットのインクですが70ml入っていて、独特の形をしています。
これは、パイロットのカスタム823(プランジャー式)用のインク瓶です。容量も沢山入っていますが、インク自体は小さいインクと同じものです。特殊な吸入方式をするものなので、独特な形状になっています。
もちろん、一般的な吸入方式の万年筆でも使えます。
70ml定価1050円
パイロットのインクは、若干匂いが強いですね。匂いというのは、絵の具のような香りがします。

中央セーラージェントルインク
中央のものが、セーラー万年筆のジェントルインクと呼ばれているインクです。
丸く平たい形状をしています。一定量以下になると吸入がしにくいのが・・・(^^;
50mlで定価630円(税込み)
セーラージェントルインクは、最近では北海道、神戸、九州、ACTなどご当地カラーのインクを出して様々なインクのバリエーションが増えています。
カーボン成分が入った極黒や、ナガサワでは墨の香りが入った墨香などもあります。
また、インクブレンダー石丸さんのオリジナルインクでも有名ですね。
インクブレンダーのイベントでは、この瓶の形状ではなくもう少し吸入しやすい美しい瓶になって2100円となりました。インクの容量は50mlと変わっていません。

外国製インク

Cimg6680

左から
ペリカン、ウォーターマン、ラミー、モンブランです。

ペリカン4001
モンブランと並ぶドイツの有名ブランドのインクです。
ペンクリニックの川口先生推奨の色がロイヤルブルーです(笑)万年筆との相性が一番良いらしい。
62.5ml定価840円全8色

ウォーターマン
フランスの万年筆メーカーのインク。
ブルーブラックが独特の色をしています。
この瓶の形状ですが、インクが少なくなったときに斜めにして吸入ができるように工夫されています。
50ml定価1260円全8色

ラミー
入門用のサファリと、デザインで人気のあるLAMY2000などの個性的な万年筆で有名なメーカーです。
この瓶も独特の形状をしていて、下にはインクを拭き取る紙が付いています。
LAMYのブルーはとてもきれいな色で好きです。(^^;
50ml定価1155円全3色

モンブラン
定番中の定番でしょうか?
最近ではブランド化してしまい、普通の文具店では万年筆の取り扱いができなくなっているという曰く付きの(^^;
インクはどうでしょうか?
靴のような形状の個性的な瓶になっています。これは、インクが少なくなっても吸入しやすいように口部分が斜めになっている優れものです。
50ml定価1680円全8色
定番インク以外に、ラブレターやさくらなど、記念限定インクを毎年販売して人気です。

外国製インク2

Cimg6681

左から、アウロラ、エルバン、ドクターヤンセン

アウロラクラッシックボトルインク
アウロラはイタリアのメーカーです。
黒のインクは、万年筆独特の色むらがなく、真っ黒に書ける、ぬらぬら書けるで人気があります。
45ml定価1260円

エルバン
J.HERVINというインク専門のフランスのブランドで、全30色と豊富なカラーがラインナップされています。
好みの色も見つかると思います。
瓶の形状がおしゃれで、付けペンを置く場所も用意されています。
このほか、付けペン用ですが、パールとか香りのインク、インビシブルインク(あぶり出し)公証人用などカラーバリエーションだけでなく、様々なインクが出ています。
30ml定価1260円全30色

Dr.ヤンセン
ドイツのヤンセン博士が、普通のインクでは物足りないということで、作ったインクと言われています。
作家や音楽家、歴史上の人物がそれぞれのイメージカラーでラインナップされています。
万年筆によっては、インクフローが渋く(出にくく)なる場合があります。逆に、フローが良くて好きという人もいるので、万年筆は奥が深いです(^^;
色はどこのメーカーにもない深みのある美しい色です。
30ml定価2100円全24色

その他のインク

Cimg6682

左からプライベートリザーブインク、カランダッシュアースカラー、伊東屋カクテルインク

プライベートリザーブインク
アメリカのインクで31色があり、色をブレンドすることを前提に売られています。
インクによって成分が違うのか、甘い香りがするもの全然香りがないものなど不思議です(^^;
50ml定価1575円全31色

カランダッシュアースカラー
スイスの高級ブランド(^^;
万年筆は持っていないのですが、瓶が可愛かったのでついヾ(^ )コレコレ
地球各地をイメージした美しい色のラインナップが特徴。
クリスタルガラスが美しい。別名上げ底とも(゚゚ )☆\ぽか
入れ物の割にインクが少ししか入っていない(笑)
30ml定価2625円全8色

伊東屋カクテルインク
伊東屋の丸の内店(本店ではない)のみで扱っている商品。
いくつかのインクタワーからレシピに沿ってインクを混合させて造るのは、見ていて楽しい(^^;
インクタワー(タンク)が小さいのが可愛いが。
カクテルインクという名称だけあって、お酒のカクテルをイメージした名称が可愛い。
伊東屋のE-storeでも取り扱うようになったみたいなので、どうしても伊東屋丸の内店まで足を運べない人はネットで注文もできる。
でも、カクテルするさまは一度見る価値あります(笑)
30ml定価1050円全48色

このほか、私は持っていませんが、アメリカのヌードラーズは42色もラインナップされているものもあります。
ヌードラーズのインクは全体的に渋いと言われているので、手を出したことがありませんが、個性的な色もあるようです。90ml定価1890円

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コメント

全員集合写真、壮観ですね。

ブルー系が多いですね。

私も自分の机を改めて見回すと、
結構並んでいます。。

最近は、このペンにはこのインクという
組み合わせを守るようにしています。
それを忘れないように、ペンとインクの組み合わせ帳を
作って書きとめています。(ちなみに測量野帳。。)

つちはしさん
これ以外に沢山(゚゚ )☆\ぽか
だいたい主要メーカーのは複数色持っていますので、青系のを
写真見本にしましたヾ(^ )コレコレ

インクが多いので、私もモールスキンに、インクを入れた日付と
万年筆の名前、インクメーカーを書き込んでいます。

インク、私はビスコンティとスティピュラのものも使っていますが、普段使いは、モンブランのセピアに、その時の気分によって他のインクを少量ブレンドして使っています。
また、好みのインクにエッセンシャルオイルをブレンドして匂いをつけるのも面白いものです。(モンブランの限定インクが自家製でできるかも。)
どちらも、現在まで特に支障は生じたことはありませんから、大丈夫だとは思いますが、高級品に試してトラブルが起きても責任は持てませんので、お勧めはしません。

神坂俊一郎さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
ビスコンティのインク・・・いいですねぇ。
量と値段で・・・未だに買っていませんが、あの入れ物が欲しい
ので、そのうち入手したいと思っています。

なるほど、エッセンシャルオイルですか。
まあ、そのうち自己責任で試してみたいと思います。いつになるか。

インクと小瓶も奥が深いですね~! 私は、「モンブランの靴タイプ」と各メーカーのスペアーインクしか持ってません(泣き)
きれいなインクが欲しいですね~!(^_^.)
時計は「こちら」を参照してね~!(まだ在庫があるのかな・・・)

http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/goodsdisp.asp?code=6855501017

ライカ市としさん
良い掘り出し物を見つけましたね(^^;
そういうところで万年筆を発掘してみたいです。
近場の市はなかなか万年筆は置いてないです。

インクは万年筆同様深みにはまると怖いですよ(笑)
色々な色が欲しくなりますから。

カメラ時計。面白いですね。
特にシャッタースピードがあるのが面白い。
実用的なのでしょうか?

たくさんあってまたまたすごいですね。 ブルー系が万年筆の定番なんでしょうか?同僚もブルーブラックを入れて使っています。その人は、真っ黒じゃないところがいいと言っていました。

小田原でついでに本を三冊・「~文具箱9、10」と「万年筆が欲しくなる本」を買いました、3冊とカメラ類を持ってウロウロ・・・流石に疲れましたが当地では取り寄せなので嬉しかったなぁ~!(笑い)
時計は各数値使えますが、あくまでもデザインの一環です・・・。腕が細いので大きな時計は疲れますが・・・(^_^.)

ぐっちーずさん
通の人は、ブルーブラックが好きみたいですね。
おっしゃるように、書いた後、しばらくしてからという状況で色が
徐々に変化するのを楽しめます。
最初はあまり好きでは無かったですが、いまはけっこうはまって
います(^^;
ただし、最近のインクは昔に比べて微妙に成分が変わっている
ので、いわゆるオールドタイプのインクとは若干異なっている
という話もあります。

好みの色を買われるのが良いでしょうね。

ライカ市としさん
趣味文げっとおめでとうございます。
できれば8をもたれると、万年筆はじめ筆記具のイロハが出て
いるので良いです。
万年筆が欲しくなる本は、危ないです(笑)欲しいモノが沢山
出てきますから。
ただし、定価は当時のモノなので、半端無く値上がりしています。
有意義な一日でしたね。

8ですか~? 「取り寄せ」します・・・m(__)m

ライカ市としさん
8の中盤に万年筆のメインテナンスの仕方が紹介されています。
その辺を読まれれば、保護した万年筆をしっかりと使えるように
なるかも知れません。(^^;

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この間ダラダラと語った万年筆買った話以降 ファースト万年筆を毎日使っています。 というのも、コンバーターを付けて他のインクを早く使いたいから 付属で付いてきたカートリッジインクを消費するため…。 のつもりが、付属のwatermanフロリダブルーがかなり綺麗で いつのまにか当初の考え"消費するため"から"喜んで使ってる"感じの 円満な万年筆生活になっています。 何にでもこのインクで書き込んでいて、今まで使いまくっていた ゲルインクペンとの違いにいくつか気付いた事は(当たり前ですが)... [続きを読む]

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