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セーラー ペンクリニック in 静岡 文具館コバヤシ若松店

半年ぶりのペンクリニックです。
P1020553_2

春に見ていただいた70年代モンブランの書き味が今一だったので、見ていただきました。
「この時代のモンブランが、ペンも軟らかいし、職人が丁寧に作っていて製品的にも脂がのっている時期で一番良い。最近のはブランドに走りすぎているので(笑)」と言いながら、ちょいちょいと見てくれて、前以上の書きやすさになりました。

その後お客さんが5~6名ほど見えて、いずれもちょいちょいでなおしていました。
その間様子を見ていたのですが、ペリカンのシルバーを持ってきた人に、「これ勝手に研いだでしょ」とのお言葉。
持ってきた人は「研いでいませんが」と回答していましたが、「そんなはず無い」と解説。
「実はオークションで・・・(汗)」との意見で、「オークションは、本体は確認できても、ペン先の状態とか確認できないので注意が必要ですよ。素人が勝手に研ぐのは危険です」と答えて、なんとか直してもらったようです。

一通り人がとぎれたので、厚かましくもまた別のを見ていただきました(^^;

見ていただいたのは、前に紹介したデッドストックで購入したタウンゼント。
ペンの切り割り部分にインクが溜まるのね。

いきなり「ずぼっ」とペンを抜いて調整(^^;
「すごく書きやすくなったでしょ。こりゃ書き味が滑らかで程度の良いペンだ。」
とのお言葉。
実際返していただいて、書いてみると以前より全然違う書き味。
数段滑らかに書けるようになりました。

ただし、「CROSSのカートリッジはインクの粘度が軟らかいので、できれば他のインクを使えば切り割りにインクは溜まらないから、コンバーターで別のインクを使うと良いよ。そもそもCROSSはボールペンのメーカーで、万年筆のペンはペリカン製だから、ペリカンのインクを使った方が良いかも」
とのお言葉でした(^^;

川口先生、来週から一週間ニューヨークのペンショーへの出席とかで、大変だとこぼしていました。

実は川口先生もうセーラーは定年退職だそうで、嘱託でペンクリニックを行っているのだとか。

新しい作品は出しませんか?と聞いたところ。
「昨年は沢山記念限定モデルを出したから、今年は・・・」
と言いながら、胸ポケットから赤い万年筆を(^^;

「私の最後の作品」とか言って、10月末頃に赤軸の限定万年筆「KAN」を出すそうです。
試作モデルのペンを見せていただきました。

還暦の祝いだから、赤にしたのだとか(^^;
「KAN」と言うのは、このほかに、「感性」という意味合いもあって、持つ人の感性によって育てていって欲しいという願いが込めてあるのだそうだ。

プロフェッショナルギアをベースに、3色の微妙な色合いを変えた赤い綺麗な万年筆です。

出荷までには、先生が1本1本調整してから出荷するとのことです。
お値段はプロフェッショナルギアベースなので、たしか31500円とか言っていました。
赤なので好き嫌いに大きく差が出ると思いますが、先生が手がける最後の作品と言われたのでこりゃ1本行っとくでしょう。
その場で頼んでしまいました(^^;

セーラー100周年記念の話を聞きましたが、まだ試行錯誤中ということで、詳細までは教えていただけ間線でした。

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万年筆」カテゴリの記事

コメント

私はパイロットの広沢さんに同じような指摘をされました。ミュー701をセーラーのペンクリに出したのを一瞬で見破られました(w

最後の川口モデルですか!
それは惹かれますね、31500円なら手のでない値段でもない。。。

どーむさん
ペン先の調整。
まー、見る人が見れば一発でしょうね(^^;
ペンクリも、川口さんのでしたら大丈夫かと(汗)
長原ファミリーだと・・・

最後の川口モデルですが、プロギアベースの赤ですので、好き嫌いは分かれるのではと思います。
ただし、先生も気に入った赤を捜して試行錯誤したと言うほどですので、いやらしい赤ではありません。
天竺もとい天軸と尻軸(キャップカバー部分ね)はボルドー風。
キャップが煉瓦(赤ワイン)色風、軸が赤の3色でした。
ちなみにペン先はF、M、Bと出すそうですが、先生のお薦めはFだそうです。(^^;
このブログを読んでいる人限定ね(゚゚ )☆\ぽか

最後と言わず、また80周年のようなブライヤーモデルなど、沢山着くってくださいとお願いしておきましたが。笑っていただけでした。(汗)
残念

ペンクリニック、私もこちら方面での開催の際は、
ぜひ、伺おうと思っています。

確かに、他の方のペンを拝見するのも楽しいですね。

赤軸の限定万年筆「KAN」のこと、とても気になります。
といいますのも、先週、京王デパートのペン売り場で
これまで、みたことのない朱色のセーラーの万年筆が
並んでいました。。

ZEAKさんがご覧になったのはどんな色でしたか?

つちはしさん
いろいろな方のペンを見るのは面白いですよ。
参考になります。
今日も昼抜け出して行ってきました(゚゚ )☆\ぽか
今日は、万年筆ヲタク(あ、自分もか(^^;)の方が来ていて
パーカー75(スターリングシルバー)ばかりを、何本も持って
いて、川口先生に蘊蓄を述べていました。
でも、ペンがかびているとか先生に逆襲されていました。(笑)

私が見るところ、かなりマニアの方ですね。ヾ(^ )コレコレ

話は代わり、KANですが。
色は朱色ではありません。

キャップの色は、ペリカンスーベレーンの赤軸モデルを若干
濃いめにした感じ。
首軸・胴軸はもう少し明るい赤でした。
印刷なのでイメージがつかみにくいのですが、8号に載っ
ていた非売品万年筆の隼の軸に似ているような感じ。

先生の話によると、この色を捜すのが大変だったとのこと。
キャップと尻の先端部分は黒っぽい赤って感じでしょうか。

セーラーの営業さんによると、10月下旬とアナウンスされて
いるけれど、セーラーの場合は遅れがちになるので、11月
に入ってしまうのではということでした。
どうも、本業以外の規格モノの受注が多くて、自社の生産
が遅れがちとか(汗)

なるほど、そうでしたか。

こんど京王デパートに行って、
ちゃんと聞いてきます。

隼もとても素敵ですよね。
特にすっきりとしたペン先にうっとりしてしまいました。

つちはしさん
セーラーさんは最近委託のペンづくりが忙しいそうで(^^;
つちはしさんが見かけたのが、隼でないとすると何でしょうか?
そちらも気になります。
自社の万年筆がなかなか製造できないとこぼしていました。

隼を営業の手で1本入手できないか聞いてみたのですが、
営業ラインが違うらしく、スズキ系列のバイク店かスズキ本社
でないとだめだそうで・・・残念です。
限定万年筆を手に入れるのにバイクを買うのも本末転倒
なので(゚゚ )☆\ぽか

今日、いつも行く文具店に寄る時間があったので、いろいろ
話をしてきましたら、先にコメントしたパーカー75をお持ちの
方は、クレーマーだそうで、その店でも困っているとか。
どうも、各地のペンクリニックに行っては困らせているらしい
です。

はじめまして
実は、9月に川口先生のペンクリで、先生の胸に刺さるKANを見ました
実は、そのKANのペン先をPGに移植して頂き、今は私の手の中にあります
たまたま、調整をしてもらったときに、用途に合う一品をチョイスしてもらっていましたが、ペン先が合わず、移植して頂きました
軸ごとくださいとお願いしたかったけど、言えませんでした
私の宝物です

その後、先生はペンクリ会場で、笑いながら「とられた」とおっしゃられていたそうです(笑)

どろぼう(笑)さん
はじめまして。コメントありがとうございます。

うぎゃ( ̄∇ ̄;ガーン

あのペン先もらっちゃったのですか。
恨めしい、もとい羨ましい。
書かせてもらったのですが、すごくバランスが良くて
書きやすかったですね。
どうせなら軸ごとくださいって(゚゚ )☆\ぽか

自分も言えませんでしたから(^^;
とりあえず、予約だけはさせていただきましたが。
キャップの色は良いのですが、首と胴軸の色が派手
なので、自分が持ち歩けるかどうかは・・・

金色のペン先で、黒軸に金色のリング、クリップで、最近の流行に逆らうようなペンに仕上がりました
大事なペン先を知っているのは私だけという自己満足の世界に浸っています
先生のペン先は、細くて柔らかいペン先です
私の場合、癖字、悪筆、速記が多いので恐る恐る使っていましたが、今では開き直って使っています
このペン先に「私の癖を叩き込んでやる」という気持ちに変わっちゃいました
一年後に、川口先生のペンクリに持って行って、再会してもらおうと思っています(笑)

どろぼう(笑)さん
自分はどちらかというとペンも飾りもシルバーの方が好きです。
が、なければ仕方ないです(汗)

川口先生の調整は、絶妙ですね。
これは問題ないだろうと思っても、にこにこしながら、あかんね~
と言われて、いきなりペンを抜いて調整しちゃいますから。
先生曰く、3か月続けて書けばそれなりに自分の好みの書き味
になるとのことですので、頑張ってください。

自分は、数持ってるのでなかなか1本の万年筆を育てていく
と言うことも(゚゚ )☆\ぽか
ただし、メインに使う万年筆とか、勝負万年筆となると限られて
しまうので、結局同じ種類のものを多く使うようになってしまい
ますね。

1年後どうなったか、どんな風に言われるのか楽しみですね。

製品になったKANのペン先と同一のものかわかりませんが、私の個人的な感想です

まず、手に入れたペン先は、
私のペン先は、「1911」の刻印があります
21Kの刻印もあります
ペン先のサイドにEFという刻印がありました
(ちょっと老眼が入っているので間違っていたらごめんなさい)
金色一色のピカピカのペン先です

手に入れた経緯は、
川口先生がペンクリの会場で、お店の人に「極細はないの?」と言って、私に合うペンを用意してくれている時に、店に極細がなかったのです
この時、お店の人は「細美ならあるんですが・・」と言うと、川口先生が「この人には合わない」と強い口調で言い、胸に刺していたKANを取り出して試し書きをさせてくれたのです
そして、「よかったらペン先を交換してあげますよ」と言い、現行のPG黒軸金色金具のペンにペン先を交換してくれて、PGの定価で売ってくれたんです(あ、代金払ったんだから、どろぼうじゃない!)
ちなみに、私が川口先生にお願いしたのは、「この先20年仕事で付き合えるペンを紹介してくれませんか?」という内容でした

私が手に入れたKANのペン先の書き味は、正直に言って「怖かった」という感想でした

店頭で少し試し書きさせてもらったときは、「柔らかくて細い、絶妙だな」という驚きだったのです
ところが、購入して、普段使う環境で、普段の姿勢で、普段の紙で書き始めたところ、ファーストタッチで「ペン先が紙に吸い込まれる」というような、「手術用の切れ味のよいメスで柔らかい肉に切り込みを入れる」ような感じを受けたのです
たぶん、私の筆圧のせいだろう思いますが、この瞬間に私は「ペン先を曲げた、壊してしまった」と思ってしまい、あわててペンを紙から離してペン先を見たのですが、全く異常はなく、ペン先が広がったりしていませんでした
それからは、怖くて使うのを躊躇ったのですが、開き直って使い倒しています(笑)
今では最初の「怖い」という感覚もなくなり、柔らかさと滑らかさを堪能して癖字を書き連ねています
今でもペン先が広がったりせず、細い線が書けています
やわらかく、しなるペン先なんだと思います

最初に受けた感覚は、私だけかもしれません
もし、本当に柔らかいペン先なら、筆圧が高い人は、最初は柔らかく持って文字を書かれると良いかもしれません
ZEAKさんが試し書きした時の感触はどうでしたか?
製品を手にしたときに味わう感覚は異なるかもしれません
販売を楽しみに

どろぼう(笑)さん
丁寧な感想ありがとうございました。
自分は万年筆の場合ほとんど筆圧をかけずに書いています
ので書かせてもらった印象はぬらぬらさらさらって感じですごく
気持ちよくかけました。
昨年は、川口先生にオリジナルがないかと聞いたら、この
ブログでも紹介しました「マイカルタ」を、「私が責任を持って
調整した上で送ってあげる」と言われて、今年の1月に入手
できました。
以来、これがベストのペンとなっています。
先日も、調整はせずに、先生と雑談しながら、先生が使いま
したが、以前ばっちり調整したので、調整は必要ないねという
お言葉をいただきました。(^^;
「ペン先は、普段使っているプロフィットと同じなんだけど、
重量バランスが絶妙に作ってあるからね」とのことでした。

あと、気をつけた方が良いのは、ペンクリニックも、お店の
試し書きでも、万年筆用の専用紙を使っていますので、
自宅に帰るとこんなハズではなかったと感じることがあります。
そんなことから、いつも使っている手帳(トモエリバー用紙)と
ツバメノート(フールス紙)を持って行って、調整してもらった
ペンは持って行った紙に書いて確認しています。

筆圧が高い方は細美研は難しいでしょうね。
川口先生の調整は、筆圧をかけずに綺麗にインクが出るように
調整してくれるので、肩の力を抜いて筆圧をかけずに書くのが
良いと思います。
そうでもなければ、クロスかウォーターマンエキスパートなどの
堅めのペンを使うのが良いかもしれませんね。
私の前にやってもらった方も、「そんなに筆圧かけたらあかん」
と先生に言われていましたから。(^^;
本文中にも書きましたが、「あなたは、筆圧が強いから長刀
だったらBよりMFくらいの方がいいよ」なんか、書いたところを
見て的確にアドバイスしていました。

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