万年筆強制インク掃除マシンの作成(2)
前回の続きです。
ここで以前紹介した、グルーインジェクターの出番です。
単純にカートリッジを結束しただけですとやはり水の吸入、押し出し時に水圧で結束線が外れてしまうおそれがあります。
そこで、グルーインジェクターを使用し、結束部分を固定してしまいます。
どろっとした樹脂で結束線が固められています。
あとは、余った結束線をカットします。
その後、駒込ピペット用ゴム帽をかぶせて、かぶせた部分が外れないようにまた結束線を使用して固定して完了。
文字にして書くと長いのですが、行程は5分くらいで簡単に作ることができます。
1本当たりの単価は、駒込ピペット用ゴム帽99円、結束線@1.9円×2ですので103円ほどでできあがります。
これで、万年筆内に貯まったインクの洗浄が簡単にできるようになりました。
万年筆のペン芯とペンが簡単に外れる機種では外しちゃって洗浄した方が綺麗になります。
しかし、ペン芯とペンがうまくはまらない可能性がありますので、首軸に残されているインクを洗浄する方法としては、上記紹介した洗浄方法で強制的にやる方が安心ではありますね。
自分のやり方は次の通り
1 インクが空になった時(インクの色を替えるとき)万年筆のヘッド部分を水に浸けて、ゆらゆらインクが漂い出てくるのを待ちます。
ぬるま湯の方が良いかも。でも、熱湯はやめましょう。
いきなり水の中に首軸ごと沈めてしまうより、首軸を持って水に浸した方が、インクの出は良いです。
2 ある程度インクが出てしまったら、水を綺麗にして今度はつけ置き。一晩漬けると結構出ます。
3 強制インク掃除マシンで何回か水の吸入排出を繰り返します。
首軸からインクが出なくなったら終了。(この辺は適宜)
4 半日ほど置いたら、新しいインクを入れる。(あるいは、保管する)
どうしてもしつこい汚れがある場合は、以前紹介した超音波洗浄機を使うと良いです。
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ああ、なんだかどこかで見たことのあるような物が(*´艸`)
こちらもさらに種類を増やして6種類、カートリッジメインのメーカーの分は揃いました。
が、問題はクロス。
カートリッジが短い上に、さらにカートリッジが首軸に深く挿し込まれる構造なのでうまく作れません。。。_| ̄|○
投稿: どーむ | 2007年5月11日 (金) 09時16分
どーむさん
読者層が違うから良いっしょ(゚゚ )☆\ぽか(汗)
自分はそれほど万年筆メーカーの種類は持っていないので
この程度で十分かな?
万年筆の首軸というか、製造年によってカートリッジが深く
入るものと、そこそこで済むものによって微妙に違いますね。
外国製の万年筆は基本的にヨーロッパタイプのカートリッジで
対応できているので大丈夫です。
パーカーはペン先が簡単に外れるのでまだ作っていません。
それにしても予想以上の洗浄効果ですね。
クロスの万年筆は欲しいのですが、どうしようかな(゚゚ )☆\ぽか
投稿: ZEAK | 2007年5月11日 (金) 16時36分
なるほど。
この前の万年筆祭りでプラチナ萬年筆さんのコーナーで1本
買った時に、さんざん試し書きしたものを
ZEAKさんがおつくりになったのと
同じようなポンプ式のもので、チュウチュウ掃除をしてくれました。
私も作ってみたくなりました!!
ありがとうございます。
投稿: つちはし | 2007年5月12日 (土) 11時34分
つちはしさん
そうなのです。よく巡回されているどーむさんが
万年筆祭りで万年筆を購入したときに、吸入器
をいただいたそうで、それを参考に作って見ました。
意外と綺麗になります。
超音波があればもっと(笑)
投稿: ZEAK | 2007年5月12日 (土) 19時40分
こんにちは
こちらでの書き込みはご無沙汰です(^_^)
例の掲示板でも写真入りで紹介したのですが、自作されたましたか。
ややマニアックですが(笑)、このゴムキャップの名前はやはり「帽子」なんですね。
カメラのレンズ用ブロアーを使われている方もいますね。
>どーむさん
クロス用ですが、ペリカンのロングタイプカートリッジを利用されたらどうでしょうか?
わたしはモンブランのヒストリカルエディションやボエムにはこのロングタイプを付けた物を使う事もあります。
あとはモンブランの専用クリーニングキットをお求めになって利用されるかですね。
これは別に裏技でもないのですが、クロスの万年筆であれば(ペン先が小さい物、特にエラが張って無い物)、この「帽子」をペン先の方にスポッと被せ、カートリッジの差し込み部分を水に浸けてそのまま吸排するという手があります。これならカートリッジも何もいりません。
昔の国産品はエラが張っていなくて小さかったので、この方法で掃除をしていました。
被せた後に首軸の所を輪ゴムで固定してやればポンと飛び出す事もありません。
投稿: ねこのぽちお | 2007年5月13日 (日) 12時06分
ねこのぽちおさん
レンズ用のブロワーも使ったことあります。
でも、複数の種類に分けて使うようにその都度カートリッジ
とブロワーを交換するのが面倒で、結局自作してしまいました。
投稿: ZEAK | 2007年5月14日 (月) 08時11分
廃カートリッジの利用というのがよいですね。
別にリサイクルとか大仰な意味ではなく、手近なものの利用でできるところがすきです。
ところで、単純に、「咥えて吹く!」というのはやっぱり具合が良くないものですか? \バキ!! (笑)
投稿: 招き猫 | 2007年5月14日 (月) 08時46分
ねこのぽちおさん>
はまるんですかね?ウォーターマンのロングは作ってあるので試してみます。直接ゴム帽を付けるのはまったく発想になかったっす、ペン先を発射しないように気をつけてやってみましょう。
投稿: どーむ | 2007年5月14日 (月) 08時55分
招き猫さん
使えるモノは親でも使えです(゚゚ )☆\ぽかちがう
咥えて吹くというのもやりますよ(笑)
注:咥えてから息を吸い込んではいけません(゚゚ )☆\ぽか
投稿: ZEAK | 2007年5月14日 (月) 09時49分
どーむさん
そのまま帽子を首軸に嵌めるというのは
目から鱗ですね。
モンブランの細いのがあるから、自分も
やってみようかな。(笑)
投稿: ZEAK | 2007年5月14日 (月) 09時51分