カセットデンスケtypeV TC-3000SD (1976)
2年後の1976年、カセットデンスケはtypeVに進化し、ラインナップも増えました。
その間に、マイナーチェンジモデルtypeIVのこんなのも出ています。
順を追ってみると、変化の過程がわかると思います。
基本的な箱は変えずに、部品のレイアウトを変えることによって使いやすくなってきていると思います。
元祖とマイナーチェンジは、ボタン類が本体上側に付いていました。
ところが、typeVのTC-3000SDになると、上部にあったスイッチ類が前面の左側、PLEY、STOP、RECボタンの下側に配置されています。
しかも、カセットテープの種類によりテープ特性が違っていたので、スイッチが二つも付いています。
EQ(イコライザー)ノーマルカセット、Fe-Cr(フェリクローム)カセット、いわゆるDUADと呼ばれるモード、CrO2(クロム)カセットモード。
BIAS(バイアス)も、LOW NOMAL HIGHと切り替えられます。
中央は、ドルビー録音するかどうか。
中央左は、リミッターです。いきなり高出力の音声が出たときに押さえるもの。
左側が、入力の選択になります。マイクからか、オーディオなどのLINE入力となります。
また、前面右側にあった録音ボリュームが左右独立のスライダー形式から、回転式に変更されています。
今ではオートになってしまった録音ボリュームですが、この頃は音源の強弱などがある場合、左右のマイクのどちらかのボリュームを絞って調整できるようになっていました。
個人的には、このようにアナログの針が動いて録音(再生)レベルを示すものが好きなんですけど、現在では金額的に高くなってしまっているようで、チープなLEDによるラベルメーターが増えてしまったのは哀しいことですね。
カタログによる全景
実物による全景
カセットを入れる蓋の部分の色が違うのは、購入後10年くらい経ってヒンジ部が折れてしまったときに、昔のものはないので、類似のもので修理しましたと書かれて帰ってきたものです。
このマシンは、高校の時に欲しくて欲しくて仕方がなく、アルバイトをして買ったものです。(笑)
ちなみに、30年前のマシンですが、それ以後に買ったオーディオカセットデッキや数々のラジカセ、カセットWMなどが全滅した中、我が家で唯一というか、数少ないカセットマシンとして、健在です。
音質も未だに最高の音を聞かせてくれます。
さすがにMP3やボイスレコーダーが普及した現在においては現役ではありませんが、昔録った音などをMP3化する時に時々使っています。廃盤になってしまった音楽とか子どもの歌声なんかをアナログからデジタルに変換しています。
希望小売価格 74,800円
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コメント
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弟が使ってました。当時フュージョン系(のエアチェック)が流行りで
エレピの音を(クリップさせないように)録るのに苦労してました。
クロームのドルビー無しが結果が良かった記憶がありました。
フェードアウトとか、音の絞り方に慣れが要り、何度もやり直して
覚えましたっけ。
弟はラジオのDJ番組を録ったりしてましたが、野外録音はあまりしてませんでした。
#ZEAKさんはいかがですか?
投稿: べあ | 2006年5月23日 (火) 19時47分
べあさん
自分もFMエアチェック(懐かしい(笑))やレンタルレコードを録音とかにも使いましたが、担いでSLの音を録りに行ったり、野鳥や海の音、川のせせらぎの音、雑踏や祭りの音などを録ってましたね。
一番良かったのは、卒論で渋谷のハチ公前や銀座にインタビューをしたときに、側が大きい録音機材なので、ラジオの取材と思われて、マイクを向けて質問をするとみんなまじめに答えてくれたのは良かったですね。
でも、重量が重量なので肩こりましたけどね。(笑)
投稿: ZEAK | 2006年5月23日 (火) 20時09分
ここは懐かしすぎます(T▽T)
DUADはノーマル録音した方が好きでした。
昔、Technics派だったもので、SONY製品はWALKMAN以降に愛用しておりました。
フルコンポサイズ(既に死語、埋没済み)の機器よりも、コンサイスコンポというミニ単品コンポがメインでした。
実は今でもアンプとチューナー、スピーカーは現役だったりします。
結局、カセットデッキはそろえたのですが、好みで他社フルサイズを使ってましたね。(AKAI、TEAC、ONKYOと渡り歩きました)
投稿: まいあ | 2006年5月23日 (火) 21時31分
まいあさん
けっこうマニアでしたね。(^-^)
確かにDUADはノーマルの方がいい音で録れましたね。
デッキはSONY、アンプはYAMAHA、プレーヤーはテクニクス、スピーカーはデンオン、チューナーはダイアトーンで(゚゜)☆\ぽか
自分もコンサイスも買った記憶が。(^^;
AKAIなんて、マニアックすぎ。
タンノイなんてのもありましたねえ。
投稿: ZEAK | 2006年5月23日 (火) 21時59分
お年寄りの記憶が、ふつふつとよみがえってきます。(笑)
私はこの頃、中学か高校生でしたが、歳の離れた兄が、SONYに勤めていた関係で、いろいろと資料やグッズを手に入れていました。
おかげで、SONY派でした(笑)が、スピカーは、4301スタジオモニターとヤマハのNS1000のどちらがいいかで悩んでいたことを思い出しました。。。(笑)
投稿: 招き猫 | 2006年5月23日 (火) 22時36分
おぉ、なつかしいメーカ(笑。
こっちは針がテクニカ、プレイヤーはビクター、アンプとスピーカはテクニクスです。
見事に中高音偏重ですよねぇ。
バイトで揃えた単品ものばかりで、スピーカは自作でした。
#今でも家のスピーカは自作のものです。
投稿: べあ | 2006年5月23日 (火) 22時52分
招き猫さん
うわ、お兄さんがSONY、うらやましいですね。
自分だったらYAMAHAにしたな(笑)
でも、YAMAHAのスピーカーって高かった記憶が。
べあさん
針は、オーディオテクニカだったな、MCタイプの。
テクニクスは嫌いだった(゚゜)☆\ぽか
たしかブルドッグかなんかの人形があったような。
でも、それぞれ得意不得意があったからバラコンでした。
スピーカー、自分もゴミ処理場から内部のみばらしてきて組み立てた記憶が。懐かしいですね。
投稿: ZEAK | 2006年5月23日 (火) 23時05分
捨てた覚えがないのでTC-2850SDがどこかに在るはずです。きっと!
自分は8つ上の兄がVictorでしたが、なぜかデンスケを買ってくれました(^^ゞ
懐かしいところでは、山水のスピーカーなどもあって、結構オーディオに夢中でしたねぇ。FM放送が始まった頃で、銅線のアンテナ張り巡らせてステレオ録音してた様に記憶しています。(あれっ、ちょっと時代が前後してるかな?)
流石に高価なので、デンスケは一台きりでしたが、丈夫で長持ちしてくれたからありがたかったです。
投稿: D_U_hiro | 2006年5月23日 (火) 23時11分
えーと、なんだか伸びてますね。
プレーヤーはTechnicsのSL-10というジャストジャケットサイズのプレーヤーで、針はテクニカとオルトフォンでした。
T4Pという規格のやつですね。
スピーカーは同じくTechnicsのSB-3Aという2WAYの平面スピーカー。
でも、秋葉原のスピーカー屋さんで買ってきた10cmフルレンジも卓上スピーカーとして現役です。
AKAIのオートリバースデッキとTEACの3ヘッドは一番使ったなぁ。TEACのレベルメーターは針式PEAKメータでした。VUじゃなかった。
Victorのグラフィックイコライザを使って遊んだりしてましたね。
そうCDが出てからストレートにしてしまったから光リンクになってしまい遊び感覚が薄れてしまいました。
投稿: まいあ | 2006年5月24日 (水) 00時14分
D_U_hiroさん
発掘しましょう<TC-2850SDたぶんまだ動きますよ。
しかも良い音で。
みんなはまっていたのですね。(笑)
まいあさん
思い入れがあるからでしょう。
オルトフォン・・・懐かしい。
VUメーターとか針の奴の方が、雰囲気出ますよね。
しかし、グライコまで持っているとは・・・・すごすぎ。
CDが出始めた頃からオーディオシステムはチープな感じになってしまったです。
それ以後は別にコンポとか凝らなくなったし。
レコードに針を置く瞬間とか、アンプのボリュームを上げるとかそういう儀式めいたことが楽しかったのです<自分
投稿: ZEAK | 2006年5月24日 (水) 08時01分
結局、CDプレーヤーも2台体制でミキサー通し、グライコ経由でVHSでマスター録音してました。
目的はお気に入りのテープ作り。
それも片面45分(90テープ使用)のノンストップ版作り(自己満足爆裂)
ああ、あの情熱はどこに行ってしまったのでしょうか(^^)
投稿: まいあ | 2006年5月25日 (木) 23時31分
まいあさん
おお~、CD2台・・・すごすぎ。しかもVHSで録音!!
なんとまにあっくな。
でも、昔なんかシングルレコードやCDを借りてきて、ベストヒットとかマイフェイバレットソング集なんかを作りましたね。
確かに、どーでも良くなってるわ。
きっと年のせいでしょう<ぢぶん
投稿: ZEAK | 2006年5月26日 (金) 07時59分
安直な自動レベル調整機のTC-2600というのもありまして
JVCのKD-2を購入するまで生録に使ってました
このTC-2600にはLL機能が合体しておりましたが
実は
LL機のヘッドは基本的にステレオのと同じなんだから
ステレオ兼用にしてはどうだ
というアイディアを無料で提供したのは小子なのです
実際のところは
小子のアイデア提供より先に開発に着手してたのかも知れませんけどね
[594]
投稿: 伍玖肆 | 2006年5月28日 (日) 00時12分
伍玖肆さん
TC-2600は知りませんでした。LLというのも懐かしいですね。
確かにLLはヘッドがステレオだから理屈に合いますね。
案外、意見を採用されたのかも知れませんよ。
当時は、けっこうユーザーの意見を製品作りに反映させていましたから。
投稿: ZEAK | 2006年5月28日 (日) 12時17分
こちらではお初です、宮サンです。カセットデンスケは懐かしいです、中学の時学校の放送室でTC3000とTC2500の二台を使ってました、いい製品でした。社会人になってMD全盛期でデンスケは廃盤でしたがマランツ製のが一台あったので石丸で入手、今でも現役です。
こちらにもおいで下さい、日経ワガマガ(SNS)でお待ちしてます。
投稿: 宮サン | 2008年11月10日 (月) 21時27分
宮サンさん
久留米はご苦労様でした。
大変だったようで。
中学にTC3000SDって豪華ですね。
私の時代、放送部の取材道具は
オープンリールでしたよん(^^;
もっとも、カセットテープは出ていましたが。
過去の資産も使わなければとゆーことで。
カセットは使わなくなりましたが、
このデンスケは現役で動いています。
その後のウォークマンは綺麗なのに
プーリーとモーター部分のゴムが入手
不可で使えませんが。
投稿: ZEAK | 2008年11月10日 (月) 21時46分